エンディングノート
私が遺品整理士の資格を取得する前から、終活・エンディングノートという言葉は耳にしていました。
また、多くの場所でそれに関するセミナーなども開催されているようでした。
先日、本屋さんでエンディングノートを探してみると、立派な冊子となって販売されていました。
ちょっと手にとってみました。形式は違えど、どれも自分の情報を記入するような内容でした。
価格をみると、700円~900円くらいだったように思います。
さて、エンディングノートってどのような役割があるのでしょう?
ご高齢の方々がご家族のために書くノートと思われがちですが、若い皆さんでも上手に活用できる代物なのです。
「法的効力がない」という点で「遺言書」とは違います。
エンディングノートの役割は「家族に思いを伝える」ことです。
エンディングノートには、字数や内容に制限はありません。相続に限らず、家族との楽しい思い出について、個人的なメッセージ、自分がどんな人生を送ってきたかに至るまで、分量を気にせず記入できるのです。内容の削除や更新も気軽にできます。また、書く前にパラパラとめくるだけでも家族に伝えておかなければならないことが山ほどあると気付かされるでしょう。書くだけでは足りない、これだけは伝えておきたい。ということも出てくるに違いありません。ご家庭でのコミュニケーションツールとしてもご活用できます。
ご自分がご自分のことを忘れてしまった時にも、ご家族がこのノートを見つけて対処してくれることが期待できます。貴重品等の保管場所や扱い方、家族同様のペットの情報や今後どうしてほしいか、なども細かく記載しておくことで後に、関わる皆さんが大切に扱ってくれます。
但し、大切な個人情報を書くエンディングノートなので取扱いには十分注意しなければいけません。外部の人が目にすることのない場所に保管しましょう。また、ご家族のとっては分かりやすい場所であることも重要です。万が一の時、このノートが見つからなければ伝えたいことが伝わらないのは寂しいですものね。
参考資料・・・遺品整理士という仕事(平凡社新書)
※「遺言書」は、規定された書き方以外で作成された場合、書面が無効になる場合もあります。内容は、財産の分け方についての記載です。
今回、私の取得した「遺品整理士」は、大切な方がお亡くなりになってからのことばかりではなく「生前にできることをやっておく!」ということも促していかなければならないと思っています。「生前整理」「エンディングノートの普及」などにも取り組んでいきます。